皆さんが一度は耳にしたことがあるだろう
『カバー工法』
「カバー工法」という名称は業者のチラシや
ホームページなどでよく目にするものの、
実際にどんな工事を行なうのか、どんなメリット
があるのかについて知らない方がほとんどかと。
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屋根の『カバー工法』
2024年05月15日(水)
栃木市・佐野市の皆様こんにちは!
いつもブログをお読みいただき
誠にありがとうございます!
今回のブログを執筆させていただく
アシスタント名渕です!☺
皆さんが一度は耳にしたことがあるだろう
『カバー工法』
「カバー工法」という名称は業者のチラシや
ホームページなどでよく目にするものの、
実際にどんな工事を行なうのか、どんなメリット
があるのかについて知らない方がほとんどかと。
そこで今回のブログは屋根の『カバー工法』
についてお話しできたらと思います!!
1.屋根のカバー工法とは?
1-1.カバー工法とは、既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねる工法
1-2.カバー工法はどんな屋根でも採用できるの?
1-3.塗装や葺き替えとはどこが違うの?【費用・耐久性・おすすめできるケースで比較】
1-4.【補足】カバー工法での施工の流れ
2.カバー工法を選ぶメリット
2-1.長期的に見た場合のコストパフォーマンスが高い
2-2.屋根の断熱性・防水性・遮音性が向上する
2-3.屋根のデザインを一新できる
2-4.耐久性が高い屋根材を選べば、今後のメンテナンスの頻度を減らせる
3.カバー工法のデメリット
3-1.業者の施工技術が低ければ、不具合が生じてしまう
3-2.太陽光パネルの設置が難しくなる
4.カバー工法でおすすめの製品をご紹介
5.【補足】屋根以外のリフォームでも「カバー工法」が使える!
5-1.「外壁」のカバー工法
5-2.「窓サッシ」のカバー工法
5-3.「玄関ドア・浴室ドア」のカバー工法
まとめ
ここでは、屋根の「カバー工法」が一体どういった
ものなのかについてお話ししていきます。
カバー工法とは、下図のように
「既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねる工法」
のことを指します。古くなって劣化症状が
目立ってきた屋根材を剥がさずに、
その上に防水シートと新しい屋根材を重ねていきます
(カバー工法には、「重ね葺き」「重ね張り」
「被せ工法」など様々な呼称があります)。
カバー工法を検討する上で注意しなければ
ならない点が一つあります。
それは、屋根の状態や建物の形状によっては
カバー工法を選択することができないということです。
住まいが下記の項目に当てはまる場合は塗り替えや
葺き替えなど別の工法を選ばなければなりません。
既存屋根材の下にある野地板が腐食しているなど
劣化が激しい場合は新しい屋根材をネジや釘で
しっかり固定することができなくなるため、
カバー工法は採用不可となります。
そのような場合は、カバー工法や塗装ではなく
屋根の葺き替え工事が必要です。
カバー工法では既存の屋根材の上に新しい屋根材を
重ねるため、屋根の重量が1.3倍~1.6倍程度に
増えてしまいます。耐震性に問題が生じるほど
重くなるわけではないので心配は必要ありませんが
古い住宅などで耐震基準法に則した造りに
なっていない場合はカバー工法を採用できない
こともありますので一度業者に
ご相談することをおすすめします。
現在の屋根材が瓦屋根の場合はカバー工法を
行なうことは技術的に難しく、ほとんどの業者が
お断りしています。
もちろん瓦屋根の上に他の屋根材を重ねる
ことが不可能というわけではありませんが
「瓦屋根にカバー工法をすると屋根材が重くなりすぎる」
「そもそも瓦屋根は耐久性に優れる屋根材であるため
カバー工法のメリットが享受できない」
などのデメリットもあります。
瓦屋根をリフォームしたい場合は
基本的には葺き替えをおすすめします。
カバー工法に使用される屋根材は、
それぞれ施工可能な屋根の勾配(傾き具合)
が定められています。勾配が緩すぎたり
急すぎたりする屋根にカバー工法を施すと
雨漏りを引き起こしてしまうため
原則として採用することはできません。
ここでカバー工法が採用できないケースを
紹介しましたが、ご自身で判断するのが
難しい場合もあるかと思います。
そのような場合は一度業者に相談して
住まいがカバー工法に対応できるかどうか
チェックしてもらいましょう。
屋根リフォームで一般的に採用される工法は
「カバー工法」の他にも
「塗装工事」「葺き替え」があります。
ここでは、3つの工法を
「費用はどのくらいかかるか」
「耐久性はどのくらいか」
「どんな場合におすすめできるか」
といった視点から、下の表で比較していきます。
🔵カバー工法
既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる。
(補修工事や既存の屋根材を撤去する必要なし)
費用(足場代込み)
➡約80~150万円
耐久性(メンテナンス時期)
スレート瓦:10~20年
アスファルトシングル:20~30年
金属屋根:20~30年
どんな場合におすすめできるか
★長期的に見た場合の
コストパフォーマンスを重要視する場合
★屋根の雰囲気を大きく変えたい場合
★色あせや塗膜の剥がれ、屋根材のひび割れ
などが多数あり塗装が困難な場合
🔵塗装工事
屋根の傷んでいる部分を補修して
下地を整えてから、下塗り塗料・
上塗り塗料を塗って表面を保護する。
費用(足場代込み)
➡約40~60万円
耐久性(メンテナンス時期)
約10年(塗料の種類によって変動あり)
どんな場合におすすめできるか
★一回の工事費用を安く抑えたい場合
★色あせや塗膜の剥がれ、屋根材のひび割れ
など、劣化症状が比較的軽微な場合
🔵葺き替え
既存の屋根材を撤去し、
また一から新しい屋根材を施工する。
費用(足場代込み)
➡約160万円
耐久性(メンテナンス時期)
スレート瓦:7~8年
セメント瓦:10~15年
アスファルトシングル:20~30年
金属屋根:20~30年
どんな場合におすすめできるか
★屋根にたわみや雨漏りなどの
著しい劣化症状が発生している場合
★屋根の雰囲気を大きく変えたい場
ここでは、実際の施工の流れを写真付きで解説していきます。
カバー工法を実施する前の屋根の様子です。
屋根材の痛みが激しく、ところどころに
色あせや屋根材の欠け、ひび割れが発生しています。
屋根材と屋根材が重なる棟の部分には
隙間から雨水が浸入しないように
金属の板が被せてあります。
カバー工法を行なう際は、まず最初に
この「棟板金」を撤去していきます。
雨水の浸入経路を塞ぐために、
防水シートを既存の屋根材の上に
貼り付けていきます。一般的には
「アスファルトルーフィング」
と呼ばれる厚い紙にアスファルトを
染み込ませた専用のシートを使用します。
防水シートの上から、新しい屋根材を
ひとつひとつ重ね張りし、
ネジや釘で固定していきます。
棟板金も新しいものに交換します。
既存の屋根を撤去することなく、
新しい屋根材を施工することができました。
ここまで、カバー工法の概要や他の工法との違い
施工の流れなどについて解説してきました。
では、カバー工法を選ぶとどのような
メリットがあるのでしょうか。
「カバー工法」は既存の屋根材の上に
新しい屋根材を重ねる工法であるため、
屋根材の補修や撤去が必要ありません。
そのため人件費を抑えることができ、
しかも今よりも耐久性の高い屋根材に
変更することもできるため、
長い目でみた場合のコストパフォーマンスが
最も高い工法だと言えます。
現在の住まいに長く住み続けることを
考えている場合は、
特におすすめすることができる工法です。
カバー工法で施工した場合、既存の屋根材の
上に新しい屋根材がある「二層構造」になります。
そのため通常の屋根に比べて熱を通しにくく、
雨音も家の中までは響いてきにくくなるのです。
また、カバー工法で使用する屋根材の中には
断熱性能や防音性能に特化したものもあるため、
そういった屋根材を選べばさらに効果は高まります。
さらに、カバー工法では防水シート
(アスファルトシート)を必ず施工するため、
雨水の浸入を食い止める防水性能も底上げ
されるというメリットがあります。
現在、カバー工法に使用できる屋根材は
様々な種類が存在しています。
金属製のスタイリッシュなものから、
天然石をあしらったようなヨーロッパ風の
デザインまで、好みに合わせて自由に
選ぶことが可能です。住まいの印象を少し変えたい
今の屋根のデザインがあまり気に入っていない
という方にも、カバー工法はおすすめできます。
カバー工法で使用する屋根材の中には、
耐久年数が30年を超えるほど丈夫な
ものもあります。屋根を塗装した場合の
耐久年数はおよそ10年前後とされて
いますので、カバー工法を選んだ場合の
方がメンテナンスの頻度を減らせる
ことがわかります。そして耐久年数が長く
メンテナンスの頻度を減らせるということは
それだけリフォーム費用がかからなくなる
ということでもあるため、長期的に見た場合
コストパフォーマンスの高さにも繋がります。
カバー工法はコストパフォーマンスや耐久性の
高さなど様々なメリットがありますが、
検討する際に考慮しておくべきデメリットや
注意点がいくつか存在します。
塗装や葺き替えにも言えることではありますが、
屋根のリフォーム工事の出来は職人の腕次第で
変わってしまう可能性があります。
特にカバー工法は技術的に難しく、
対応できない業者も多いのが現状です。
屋根リフォーム業者や塗装業者の
ホームページなどをチェックする営業担当者に
詳しく聞いてみるなどしてカバー工法の実績が
あるかどうか確かめておくと安心です。
また、一章で説明した通りカバー工法は
住まいの状態によっては採用できません。
業者に充分な知識がなく、本来ならカバー工法が
適さない住まいに無理やり施工してしまうと、
雨漏りなどの不具合を引き起こしてしまう
可能性があります。業者と契約を交わす前に、
住宅の構造や劣化症状に精通した
「外装劣化診断士」「建築士」などの資格を持つ
スタッフに屋根の状態を確認してもらいましょう。
太陽光パネルは通常、屋根材に穴を開けて
アンカーで固定する方法で設置されています。
カバー工法を行なった屋根では屋根材が
二重になっているため、この方法で設置すると
アンカーが抜けやすくなり、
太陽光パネルが滑落してしまうリスクが発生します。
とはいえ現在では、各種メーカーから
屋根に穴をあける必要のない設置方法も
開発されています。もし太陽光パネルの設置を
検討している場合は、業者にカバー工法に
対応した方法を提案してもらいましょう。
カバー工法で主に使用されている屋根材は、
汎用性が高くリーズナブルな「スレート瓦」
と、軽くて高耐久の「金属屋根」
デザイン性に優れどんな形状の屋根にも施工できる
「アスファルトシングル」の3種類となります。
日本の住宅で使用される屋根材のうち、最大の
シェアを獲得しているケイミュー株式会社の製品。
費用は1坪あたり約12,800円程度と
リーズナブルで10年ごとに塗装を施せば
30年以上の耐久年数を確保できます。
【施工事例】
「ガルバニウム」という高い気密性と断熱性を持つ
素材を使用した屋根材です。軽くて高耐久という
金属屋根ならではの特徴も備えている上、
フッ素を配合しているため塩害にも強いという
メリットがあります。そのため金属屋根でありながら
海に近い地域であっても採用することが可能です。
【施工事例】
(ディートレーディング株式会社)
カバー工法に特化した屋根材です。30年以上
メンテナンス不要という耐久性の高さに加え、
ジンカリウム鋼板と呼ばれる素材の表面を
天然石でコーティングしているため、
ヨーロッパ風のおしゃれなデザインを
実現できるのが特徴です。また
雨音を天然石が打ち消してくれるため
金属屋根の課題である防音性にも優れています。
【施工事例】
北米を中心とした世界中で広く使用されてる
屋根材です。複雑な形状の屋根にも施工できる上、
デザイン性も高いのが特徴です。輸入製品であるため
費用は少し高くなってしまいますが
防水性・断熱性・防音性などの基本性能に優れています。
既存の建材の上に新しい建材を被せるカバー工法は
屋根以外のリフォームでも使用できます。
ここでは補足情報として様々な箇所のカバー工法
リフォームについて解説していきます。
古い外壁材を残したまま新しい外壁材を
貼り付ける工法です。屋根のカバー工法と
同様、外壁のデザインを大幅にリニューアル
することができる上、耐久性の高い外壁材を
採用すれば今後のメンテナンスの手間を省く
ことができます。長い目で見た場合の
コストパフォーマンスを重視する場合は、
カバー工法を選ぶといいでしょう。ただ、
外壁の劣化症状があまりにも激しい場合は
外壁材の張替えが必要になるので注意が必要です。
※外壁のカバー工法はサイディング外壁の
住まいにしか使えないので注意が必要です。
玄関ドアや浴室ドアのリフォームも通常は壁や床の
工事が必要になり費用・工期が増えてしまいます。
カバー工法を使用すればわずか半日~1日で
ドアの取り替えが可能になるので、
お手軽にリフォームしたい方にはおすすめです。
ただ、開き戸のドアを引き戸に変更したり、
引き戸のドアを開き戸に変更することは
できないので注意が必要です。
屋根のカバー工法について本記事で
詳しく解説してきましたがいかがでしたか?
「一度問い合わせたら、その後しつこく連絡が来るようになるんじゃない…?」そのようなご心配は一切ありません!無理な勧誘・契約など一切行ないませんので、どうぞ安心してお問い合わせください。塗装を検討されている方、塗装に関して質問や気になることがある方は、是非お気軽にプロタイムズとちぎ店㈱ウチックスにお問い合わせくださいませ。
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